△▼△  はじめに  ▽▲▽

「よっといで!」代表: 服部 ご挨拶

我が子が中学に入学した時に、不登校という問題に直面することになりました。
その時に、同じ悩みを持ったお母さん達と時々会って、
子どもの様子を話したり愚痴をこぼしたりしていました。
他の人には言いたくても言えない、わかってもらえないと一人で抱えていた悩みを、
誰にも非難されず、気楽に話せる場があったことで、
それぞれ皆なんとか乗り越えてきました。
その時の仲間の協力を得て、
2003年11月に不登校・引きこもりの親の会「よっといで!」を立ち上げました。

年月が経ち、子どもたちが学齢期を過ぎて、それでもひきこもっている子が多くいます。
また社会問題の一つとして、ひきこもりという困難な状況にいる方々が
多くいることも知りました。
不登校の子と年齢を過ぎた子の生きづらさは、もちろん共通したものがあると思います。
根本は変わらないのですが、それでも、親の悩みは変わってきます。
心配なことも増えていきます。

子どもや親御さんの年齢に関係なく、参加していただきたいと思い、
2017年から「ひきこもりの親の会 よっといで!」に名称を変えました。

ひきこもりの定義は、厚生労働省によると
「様々な要因の結果として、社会参加を回避し、原則には6ヶ月以上にわたって
概ね家庭にとどまり続けている状態を示す現象概念」とし、
内閣府の推定では、約54万人としています。
現状はさらに多いとも言われています。
また、精神科医の斎藤環氏は「社会的ひきこもり」は
「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅にひきこもって
社会参加しない状態を持続しており、他の精神障害が
その第一の原因とは考えにくいもの」としています。

当事者にとっては、国に勝手に定義されたくないと不満だと思います。
ひきこもりという言葉には、無知や偏見を生む悲観的な側面も感じます。
ひきこもることは、そうせざるをえないのであって、決して悪いことではありません。
(支援者の言葉を拝借しました。)

親も、子どもを通して「ひきこもりとは...」を学んでいきましょう。
ありのままの子どもの姿を認めることで、世間や常識から開放されて、
親も生きやすくなっていきます。
お互いに学び合い支え合うつながりを大事にしています。

 

 
 

 

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