我が子が中学に入学した時に、不登校という問題に直面することになりました。
その時に、同じ悩みを持ったお母さん達と時々会って、
子どもの様子を話したり愚痴をこぼしたりしていました。
他の人には言いたくても言えない、わかってもらえないと一人で抱えていた悩みを、
誰にも非難されず、気楽に話せる場があったことで、
それぞれ皆なんとか乗り越えてきました。
その時の仲間の協力を得て、
2003年11月に不登校・引きこもりの親の会「よっといで!」を立ち上げました。
年月が経ち、子どもたちが学齢期を過ぎて、それでもひきこもっている子が多くいます。
また社会問題の一つとして、ひきこもりという困難な状況にいる方々が
多くいることも知りました。
不登校の子と年齢を過ぎた子の生きづらさは、もちろん共通したものがあると思います。
根本は変わらないのですが、それでも、親の悩みは変わってきます。
心配なことも増えていきます。
子どもや親御さんの年齢に関係なく、参加していただきたいと思い、
2017年から「ひきこもりの親の会 よっといで!」に名称を変えました。
ひきこもりの定義は、厚生労働省によると
「様々な要因の結果として、社会参加を回避し、原則には6ヶ月以上にわたって
概ね家庭にとどまり続けている状態を示す現象概念」とし、
内閣府の推定では、約54万人としています。
現状はさらに多いとも言われています。
また、精神科医の斎藤環氏は「社会的ひきこもり」は
「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅にひきこもって
社会参加しない状態を持続しており、他の精神障害が
その第一の原因とは考えにくいもの」としています。
当事者にとっては、国に勝手に定義されたくないと不満だと思います。
ひきこもりという言葉には、無知や偏見を生む悲観的な側面も感じます。
ひきこもることは、そうせざるをえないのであって、決して悪いことではありません。
(支援者の言葉を拝借しました。)
親も、子どもを通して「ひきこもりとは...」を学んでいきましょう。
ありのままの子どもの姿を認めることで、世間や常識から開放されて、
親も生きやすくなっていきます。
お互いに学び合い支え合うつながりを大事にしています。
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